成敗は身に残る糟粕(そうはく)
2024年に一万円札になる渋沢栄一さんの名言です。
必ず光は届く。
「成功」や「失敗」といった結果だけを見て一喜一憂するのではなく、いつか来る機会に向けて努力し続けること。そして、誠実に人事を尽くし続ければ、いつか必ず道は拓ける。そんな意味だと。
2024年の幕開けから、
能登半島地震・物資輸送機事故・火災など、
ことばにならない事が起きております。
被災地のみなさまや、
関わる全てに心よりお見舞い申し上げます。
特に、寒い中でもあります。
日本国民全体が、自分に何ができるのだろうかと、歯痒い気持ちもありつつ、被災地に心を寄せていらっしゃることと存じます。
こんな自分に何ができるのか?
今、この場でできること。
『思いやり(祈り)とことば(言霊)』
それこそが、
この時代まで日本が継承されてきた礎だと、私は信じています。
何もできない自分を卑下するのではなく、
何だってできるし、
今生かされている事実に目を向けてみませんか?
そして、
生身の自分のまっさらな想いをことばにする。
それこそが言霊となり、世に響き届く。
渋沢栄一さんの頭文字の『渋い』の真髄は、
自然さ、謙虚さ、不完全さ、
そしてハレを追求せずケを良しとする姿勢、
簡素でありながら完結の美意識を表現するひとつの単語。
それをニュアンスで受け取る感性が日本文化なんですよね。
何もできないあわれな自分ではなく、
その思いやる気持ち(祈り)はなによりも尊い。
そのあたたかさが何より今必要な事なんじゃないかと個人的には想うのです。
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